以前購入した中華レーザーカッターからレーザーが出なくなった。と言ってもレーザーのON/OFFを制御している部分だけが逝った(テストボタンではレーザーが出る)ので、直すついでに環境の改善も含めて見直しをかけた。
故障した箇所への対処については制御をどこで行っているかを突き詰めるのがダルいので、テストボタンの背面から配線を引っ張り、フォトカプラでON/OFFを制御することにした。
Before
- イラレからビットマップに出力(ベクター系ファイルが動作しない)
- レーザーカッターへの出力操作にWindowsが必要(専用ソフト)
- ビットマップピクセルのアウトラインで切る為か、ピクセルの内側外側で2重に切る動作が発生
After
- イラレからSVGに出力、InkScapeでインポート
- Inkscape + J Tech Photonics Laser Tool プラグインでgcodeに出力
- bCNCでgcodeをArduino/CNC Shieldに転送
改善される内容
- ファイル形式 : ビットマップからベクター系へ
- 2重切りがなくなる
- grbl v1.1のアクセラレーションのおかげで動きがスムーズ
- 全部Macで扱える(VM不要)
失うもの
- ビットマップを使った彫刻
なんかやり方ないかな?
必要なもの(イラレ以外)
----- ハード (主要なもの) -----
- Arduino UNO
- CNC shield v3.0
v4.0は7-12Vと書いてあるのでやめておいた。V3.0は12-36V。何がどうして? - DRV8825モータードライバ
----- ハード(細々したもの) -----
- フォトカプラ(TLP785)
- コネクタ用ハウジング 4P
(CNC shield ↔︎ XHコネクタ ↔︎ ステッングモーター) - コネクタ用ハウジング 2P
(CNC shield ↔︎ フォトカプラ、フォトカプラ↔︎レーザースイッチ) - ケーブル用コネクタ (10個入)
- XHコネクタ 4P
(CNC shield ↔︎ XHコネクタ ↔︎ ステッングモーター) - その他、ユニバーサル基板、配線、ジャンパスイッチ、ピンヘッダ等
----- ソフト(イラレ以外、Inkscape使いの人はイラレもイラネ) -----
- Incscape v0.92.2
- J Tech Photonics Laser Tool (Incscapeプラグイン)
- Python環境
bCNCの動作に必要。他でも動くとは思うが、自分はpyenv +Python3.8.2でbCNCを使用。 - bCNC
- GRBL v1.1
Arduino UNOに書き込む
何したっけ? :
----- インストール(は参考にしたリンクと簡単な説明のみ) -----
- GRBLのコンパイル(要Arduino IDE)
- ArduinoへのGRBL書き込み
要はここからダウンロードしたものをライブラリに置くと、スケッチ例にgrblUploadが現れ、これを「マイコンボードに書き込む」するだけでコンパイルとArduinoへの書き込みが行われる。いつものスケッチアップロード。
HEX書き込みとかそういうのいらない。 - Incscape v0.92.2のインストール
dmgでインストールできる。J Techのプラグインが1.0には用意されていないので0.92。Mac0Sでは0.92.5が動かないので0.92.2。Catalina様なMacは御愁傷様。自分は今だにMojave。XCodeが使えなくなったら即死。 - J Tech Photonics Laser Tool (Incscapeプラグイン)のインストール
ここからダウンロードして、Macなら /Applications/Inkscape.app/Contents/Resources/share/inkscape/extensionsの下に、プラグインのZIPにある全てのファイル(laser.py, laser.inx, dxf_input.py, dxf_input.inx)を置くだけ。 - bCNCのインストール
はここのインストールを参考に色々ハマる。TclTkを使えるようにするところで超ハマる。Command Line Tool フザケンナってなる。何をどうやって入れきったか忘れた。エラーメッセージとGoogleだけが頼り。
----- ハードの設定と接続 -----
- ステッピングモーターの分割設定
16分割32分割にするので、X軸Y軸各々のジャンパースイッチは3つ全部接続 - モーターへの電流設定
DRV8825モータードライバの可変抵抗器を時計回りの最大から1/8回転ほど戻す - CNC shield ↔︎ モーターへの配線
Shieldは左からB+, B-, A+, A-、モーター側はA+,A-, B+, B-なのでこれを合わせるケーブルを作る。grblの設定でモーター回転方向を逆にすることもできるので、ABは逆でも良いかも。というか、自分は逆。今気がついた。モーターが逆に回ってもジャンパでどうにかできるのがV3.0の良いところ。V4.0にないのはなんでなんだぜ? - レーザーのスイッチ
grbl v1.1 で使えるレーザーモードだと Shield 上にある END STOPS の Z+ がレーザーON/OFFの信号を出してくれる。ここから配線を引き、フォトカプラの 1.アノード, 2. カソード に接続、レーザーのテストボタンから引っ張った配線を、フォトカプラの 3.エミッタ 4.コレクタ に接続する。リレーでも良いけど何回もカチカチやったら壊れそうなのでフォトカプラ。直結してるので壊れそうだけどフォトカプラ。
----- SVGからのgcode生成 -----
----- bCNCによるgcodeのArduinoへの送信 -----
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