アナリティクス

2022年9月3日土曜日

BuellToothへの恨み

ECMDroidを使ってみたくてBuellToothRevisionMotoから買ってみたけど、まぁまぁ酷い製品だった。

BuellTooth


BuellToothはショートモードで壊れるのでヒューズをたくさん一緒に持っていってください。 / BuellTooth will break in short mode, so please take plenty of fuses with you.

RevisionMotoから購入ですよ。
カッコいいステッカー付きですよ。

BuellToothはショートモードで壊れるのでヒューズをたくさん一緒に持っていってください。 / BuellTooth will break in short mode, so please take plenty of fuses with you.

ECMDroidでも通信ばっちりですよ。買った時はPC繋がないでTPSリセットできて大喜びだったんだけどね。

ヒューズ吹っ飛び


ターンパイクを駆け上がってるといきなりエンジンが止まった。というか電装が全部ダメになった。

BuellToothはショートモードで壊れるのでヒューズをたくさん一緒に持っていってください。 / BuellTooth will break in short mode, so please take plenty of fuses with you.

ヒューズを確認すると案の定切れていて、ヒューズを変えて試すと一瞬で切れたので何かがショートしている。いつもはBuellToothをつけずに走っていたけど、ロギングを試してみたかったのでその時はつけていた。48ドルもしたので壊れていないことを祈ったが、BuellToothを外してヒューズを交換してみると普通に動いた。

BuellToothに代わるもの


色々あるけど、結局9600bpsのシリアル通信を中継しているだけなので、勉強がてらに作ってみることにした。が、Bluetoothモジュールが(技適を通っているものは)結構なお値段するので(DSDTechのHC-06とか使っちゃダメですよ?めっちゃ安くて設定も簡単で、Bluetooth初心者にも使いやすいとか、設定アプリがとてもしっかりしてても技適通ってませんよ?捕まっちゃいますよ?通報されますよ?電源入れちゃダメですよ?とりあえず技適死ね)、ESP32とArduinoIDEのESP32ExampleにあるESP32-Serial-Bridgeでどうにかしてみることにした。

ESP32での試作


ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

開発ボードからブレッドボード上でTTLレベル変換噛ませてECUへのアダプタに接続。

ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

ちゃちゃーん(Win95世代)

ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

読み取り完了

ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

ライブデータもOK(当たり前)

搭載用にまともなのをつくる


ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge
ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

走行中にブレッドボード乗せてロギングするのは流石にしたくないので、もうちょっとまともなものを作ってみた。

で、これで試走してみたところ見事に壊れました。LXDC55の電圧範囲がMAX14.0Vなのでさもありなんと思っていたのですが、やっぱりLXDC55が壊れて(ただしヒューズが飛ぶようなことはない)、秋月電子のBP5293-33にしたところ問題なく動作。自分の使うものなのでこれでも良いけど、搭載の仕方がイマイチになってしまったので再度検討。

搭載用にもうちょっとまともなのをつくる


AliExpressで降圧コンバータを探すと結構出てくる。

ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

3A必要とは思えないけど、とりあえず強そうだったので使ってみたいと思い再度設計してみたら基板スペースに余裕があったのでSDカードをつけてみた。目的などない(いやホントはマップを保存して呼び出すとかできたらいいなと。アプリ作る気力ないなと。)。
結局1Aの3端子レギュレータ互換のもので普通に壊れず動作するようになったが、1A+既存の設計だと若干基板からはみ出る。新基板だと3Aのインダクタがかっこいいのでこっちをつけっぱなし。
ESP32シリアルブリッジそのままだとファームの書き換えができないので、そこはOTA(AdHoc)でWiFi経由で書き換え可能に改造している。

ESP32 Bluetoothシリアルブリッジを介したBuellとECMDroidの接続 / Buell to ECMDroid via ESP32 Bluetooth Serial Bridge

基板なら腐るほどあるんや。DT06-4Sのコネクタも余っとるんや。
誰かいらん?¥3,000ぐらいでお好きなデバイス名つけて提供可能です。

2022年9月2日金曜日

油圧クラッチ製作記録(2)

ここで油圧クラッチにしたものの、ストロークに問題があるみたいでここで大事故になった。ので、ストロークを変更してみるために16φに変更。

アデリン危険だよアデリン


一回バラして掃除(+α)する必要があるってだけだけど。

アデリン製Buell用油圧クラッチマスター / Hydraulic clutch master for Buell by Adelin

買った後は

アデリン製Buell用油圧クラッチマスター / Hydraulic clutch master for Buell by Adelin

とりあえずバラして

アデリン製Buell用油圧クラッチマスター / Hydraulic clutch master for Buell by Adelin

金属粉出てこなくなるまで洗浄して、元のシリコン(?)グリスを綺麗にしてブレーキフルード塗布して

アデリン製Buell用油圧クラッチマスター / Hydraulic clutch master for Buell by Adelin

バリがあったらそれも取り除いて

アデリン製Buell用油圧クラッチマスター / Hydraulic clutch master for Buell by Adelin

ピストンとロッドの接触面には何にも塗られていないので、ウレアでもモリブデンでも好きなグリスを塗布して組み直す。
ほんと買ったまま組み付けて使うのはヤバい。PX-1はこんな感じだけど、PX-7は(ブレーキ用に購入)拍子抜けするほど綺麗だったんだよな。

で、再度クラッチの調整して完了。

2022年9月1日木曜日

クラッチ調整スクリューベアリングの交換

クラッチを油圧化したはいいけど、油圧化したにも関わらずミートポイントがずれ始めてついには異音が聞こえ始めた。なんかやっちまったらしい。

調整スクリューのベアリング


クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

なんと呼べばいいのかわからない15番(→クラッチレリーズベアリング)。アキシャル荷重をラジアルベアリングで支えるアグレッシブな仕組み。何が起こっているのかすぐにわかる設計。スラストベアリングだとバラバラになっちまうから仕方ないのだろう。
全然関係ないけど何でレリーズなんだろ?リリースじゃないの?

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

これ

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

クラッチ調整スクリューの機構を外します。スナップリング外すのが死ぬほどしんどいです。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

中央青いハウジングが綺麗。とてもよく焼けていました。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

プライマリーケースのドレンを確認してみるとコンモリです。ベアリング削れてます。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

純正買うとか意味わからない頭の悪さで適当に6200番のベアリングを入手。
購入後、スポスタに7200番のアンギュラ玉軸受を使用している方を発見。そうだよ、アキシャル荷重を分散するためのアンギュラ玉軸受だよ。何で思い出さないんだよ。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

ハメます

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

オナくなりになったベアリング(球なし)と比較。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

組み立て組み付け。組み付ける前に組み込み先にある鉄粉を徹底的に洗浄すること。

クラッチレリーズベアリング / Clutch release bearing

最初に抜いた廃オイルを再度突っ込んで少しエンジン回した後に再度確認。洗浄した時に落とした鉄粉が回収されてさらにこんもり。



やっちまった理由?


  1. ワイヤーの頃から実はダメージが溜まってた?
    これだと油圧化せんでもよかったかも?
  2. 油圧化してストロークが足りなくなっている?
    多分こっちだろうと思いたい。クラッチをリリースした後も荷重がかかり続けて摩耗が進んだんだろうなと。

2022年8月2日火曜日

ニキシー管をできるだけ狡賢く操りたい


Top view nixie tubes controlled via NXYI2C

ニキシー管でで色々遊んでいるとIN-12以外のニキシー管も当然目に入る。ただ、そのピン配置は管ごとに異なるし、そもそもニキシー管を何に使うかもあまり考えていないインチキな人間はこう思ってしまう。

  • 自分がいくつの管使うかなんてわからない
  • 違うニキシー管を取っ替え引っ替え遊びたい
  • ニキシー管を変えたからって別のメインプログラムなんか組みたくない
  • 電源なんて俺が作るよりももっと良いモジュールが出ている(僻み全開)
  • メインプログラムから複数管の点灯パターンをなんて面倒見たくない。ワーカースレッドを割り当てるが如く勝手によろしくさせたい。

クズである。
で、このクズがI2Cなんぞ学んでしまうと「点灯パターンを予めプログラムしたMPUをニキシー管ごとに割り当てればいいんじゃね?」という大きな無駄を許容するクズに成り果てるのである。

  • ニキシー管をいくつ使うかわからなければ、ニキシー管ごとに基板を割り当てればよい
  • ニキシー管をいくつ使うかわからなければ、コマンドを分配させる基盤を中継させれば良い
  • 取っ替え引っ替え遊びたければ、ニキシー管の刺さった基板ごと差し替えればよい
  • 別のメインプログラムを組みたくなければ、コマンドぶん投げるだけにしておけば良い
  • 電源をモジュールから受けるなら、高電圧を分配させる基盤を中継させれば良い。
  • 点灯パターンの制御はニキシー管に割り当てたMPUにやらせれば良い。

基板を美しく見せようとか、高電圧電源にチャレンジしようという意欲が皆無である。とにかく楽をすることしか考えていない。ここでとっくに紹介しているんだけど、WordPress向けアタックぐらいしか訪問者がいない。

NXYI2C


NXYI2C
NXYI2C
PCB for tube
PCB for tube
NXYI2C
NXYI2C
PCB for tube
PCB for tube
Your microcontroller
Your microcontroller
Your High Voltage power supply
Your High Voltage power supply
I2C Hub
I2C Hub
NXYI2C
NXYI2C
NXYI2C
NXYI2C
NXYI2C
NXYI2C
PCB for tube
PCB for tube
PCB for tube
PCB for tube
PCB for tube
PCB for tube
I2C Hub
I2C Hub
Your High Voltage power supply
Your High Voltage power supply
NXYI2C
NXYI2C
PCB for tube
PCB for tube
Use a 5-pin cable to connect NXYI2C to the I2C Hub.
Connector : 1.25mm pitch (Micro JST)
Use a 5-pin cable to connect NXYI2C to the I2C Hub....
Use a 14-pin IDC flat cable to connect NXYI2C to the PCB for tube.
Connector : 1.27mm pitch IDC box header
Use a 14-pin IDC flat cable to connect NXYI2C to the PCB for Nixie...
More modules can be added by
connecting the I2C Hub to each other.
More modules can be added by...
Cable : 2-pin 2.5mm pitch (XH)
Cable : 2-pin 2.5mm pitch (XH)
Connect the four wires.
* VCC
* GND
* SDA
* SCL
Connect the four wires....
Viewer does not support full SVG 1.1

要はNXYI2Cと名前をつけた単体ニキシー管制御基板を、I2CHubにグサグサ刺す。I2CHubに高電圧モジュールと任意のマイコンを繋げば好きな数だけのニキシー管を制御できる仕組み。I2CHub同士を繋げて拡張すれば20個だろうが50個だろうが制御できる...ハズ?20個までしかやった事がない。
自分が電子工作を始めた頃のレベルでニキシー管工作を始めるならこれぐらいお膳立てされてないと嫌なんだが、世間的にはそうではないのだろうか?堕落した人間が少なくて困る。
ダメな点をあげればキリがないがこんなところがダメなのだろう。

堕落していいのはリスクを背負う覚悟の有る者だけである。
やっぱこのコンセプトはマズったかなぁ...w
いいじゃん、毎日点灯ほったらかしで何時間でも動くよ?
ニキシー管の内面メッキするような事も無いよ?
スタティック点灯きれいだよ?
各種ニキシー管にそこはかとなく対応しておりますよ?

2022年8月1日月曜日

レーザーカッターの光学系

調整がしにくいので分不相応なアップグレードをやってみる。

現在のレーザーヘッド


形式は知らないけど兎にも角にも調整しにくい。40Wレーザには十分なのかもしれないけど納得はできないのでこれをアップグレードする。

レーザーヘッドはかなりご立派。水平の板部にいくつか穴を開けて既存のスライドレールに対応させた。あとはこの位置に合わせて他の部品を取り付けていく。

レーザー管の固定部はヘッドミラーの位置が3cm少し高くなったのに合わせてアルミの角パイプで3cm上げた。また、ここからドットレーザーを発して経路の中心を維持する。

ファーストミラーに近い側のレーザー管保持部とシャーシの間をできるだけ同じ間隔にして組み付け、ドットが中央に来るようにレーザーの位置を調整。とりあえずこれをレーザーの経路に見立てる。

ファーストミラーの位置を決めて

セカンドミラーの位置を決める

レールを色々動かしつつサードミラーの中心を維持できるようにファースト、セカンドを再調整

出口でも中央を維持できているかレールを動かして数カ所で確認。見辛いのでスマホ頼り。

最後にレンズもつけて確認。

フォーカス調整用の高さ調整機能があるのが良くてこれを買ったのだが、結局レーザーヘッド側で調整するようになってしまった。それでもヘッドがどこにいても同じ出力が得られるのが良い。前の光学系はレーザがきちんと通らず、欠けた月のようになってしまっていた。あと、調整以外にもレンズ筒内に消炎の空気が送り込まれるためレンズが汚れにくいのが良い。

2020年9月4日金曜日

ヘルメットの安かろう悪かろう

結局Araiのヘルメットになったって話

直近2つのヘルメットの比較


OGKのAirobradeの履歴

結局2年ちょっとでいろいろぶっ壊れた、というかこの数ヶ月前からぶっ壊れてた。
修繕してみたけど結局縁ゴムは気温で剥がれてきて、それからもメルトスティックで貼り直したりして今まで頑張って頑張って使ってたけど、もう気力も湧かず限界。

Araiの旧(古)Vectorの履歴

ってことで8年以上使ってる(それは逆に使いすぎだろうと)。流石に経年劣化が心配になって買い替えたんだよな...

結論


今までに確か...

  • SETA(は縁ゴム無かったか...)
  • SHOEI x 2
  • BIEFFE
  • ZENITH(YAMAHA)
  • Arai x 2
  • OGK

って順番で使ってきたけど、縁ゴムのトラブルも合成皮革がボロボロになることも無かった。
たまたま自分の買ったAiroblade3がハズレだったのかもしれないけど、OGKは2度と買わないメーカーに決定。軽かったし風切音がうるさいのを除けば値段相応だと思っていたけど、振り返ってみればコストパフォーマンスでみてもAraiの方が遥かに上だった。ジーンズでバイクに乗るような人間なので、Araiの安全性を期待して買うとか考えて無いけどOGKがダメすぎ。SHOEIはおでこの上で頭痛が始まる謎現象に悩まされるので(OGKも若干これを感じたけどSHOEIほどではない)、ヘルメットそのものにはトラブル無いけど自分には合わない。逆の人もいるだろうけど。
結局使える日本製ヘルメットはAraiとSHOEI、そんで自分にはAraiしか無いと言う結論。

一応コスパ比較

メーカー 価格(ぐらい) 使用期間
(修繕利用も足して)
年あたり
OGK ¥30,000 3.5年 ¥8,571 / 年
Arai ¥50,000 8年 ¥6,250 / 年

Arai のヘルメット、安い!! Σ(゚Д゚)
しかもOGKは修理しながら我慢しながら。
Araiはいいかげん替えた方が良いかと心配しながら。


結局これですわ...

Vector X FINISH

本当はVectorX PLACE (White)が欲しかったけど、在庫なし入荷予定不明(グラフィックモデルの供給下がってね?)と言う状態だったので、店巡って見つけたものでいいよもうと自暴自棄になり、Naps横浜店で見つけて即購入。Webで写真みた時はグラフィック重い(濃い)なと思ってたけど、実物みたら割と良かった。けど...

展示品だろうが武漢ウイルスの危険があろうが即購入。Webのショップで注文をして却下されてを繰り返してすっかり焦りのモード。とにかくマトモなヘルメットが手元にあればいい。Napsの店員さんが頑張ってくれてホコリも曇りもずいぶんきれいにして渡してくれたし。


安かろう悪かろうである方についての追記


書いててカブトがあんまりだったから自分みたいな人居なかったのかな?と思ってググってみたら、先にこんなのが見つかった。
株式会社オージーケーカブトのJIS認証が取消されました
俺が Airoblade3 買う前に教えてよ。
って今まで知らなかった情弱の極み。

そんで、<OGK騒動の真相> カブト製品のJIS認証取り消し? 見ると

ただし、この通産省通達には続きがあって、いったん発表した上記の内容に差し替えがありました。それが最下段の「なお、車両検が実施した試験では、製品の安全性や品質についてはJIS規格を満たしており、問題がないことが確認されました」と。

へーザルなんだな。
新品じゃわからないし帽体の安全性見る試験だからなんだろうけど。
接着品質極悪だしやリペア供給されている部品とはいえ耐用年数がアレじゃねぇ?

2020年8月1日土曜日

Hydraulic Clutch System for Buell XB

何が何でも油圧クラッチにしてみせる

注意 : 2022/09/20追記
この記事で14φのマスターを使ったが、スレイブ側で十分な動作量を得られなかったのかクラッチ調整スクリューベアリングを破壊してしまった。現在はこの記事のように16φに変更している。

その昔、Magraからこんなキットが売られていたらしいが残念ながら今は入手不可らしい。中古で買った時からMRCがついているにも関わらず、握力が貧弱なのかもっと軽くしたいとアコサットのクラッチレバーを使ってみた。けど、ワイヤーなので100kmぐらい連続で走ると結構ミート位置が変わる気がしてて、いちど油圧を使ってみたかったなぁとずっと思っていた。Accossatoを使う前だけど、ワイヤーの調整が甘いまま出かけた時に、千葉で渋滞にハマり続けているとクラッチを切りきれない状態になってしまい、そこそこ困った事があった。少し休んで冷やしたら問題解決したけど。

で、AliExpressで油圧クラッチを見つけてしまったので、作ろうと思った。

要求仕様確認


とりあえず今のクラッチがどんな寸法で動いているか確認

  • プライマリケースの口からタイコまでの距離85mm程度
  • タイコが引っ張られる距離(ストローク)10mm弱(Accossatoで握り切ったとき)
ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

MRCクラッチ+Accossatoのレーシングクラッチレバーという超怠惰仕様だったので、ストロークが10mm下回ると良くないと思われ。

鬼畜米英中華万歳(スレイブをいかにして装着するか)


出回っている油圧クラッチスレイブ(BLMに殺されそうだからレシーバーとでも言った方が良いのか?)のネジはM8、Buellのクラッチワイヤはプライマリーカバーに5/16UNF(UNCじゃなかったよ...)で刺さっている。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ユニファイ滅ぶべし。ウィットワースもマジで死ね。なのでどうにか5/16に刺さるようにしなければならない。解決法としては...

  1. プライマリケースの穴をさらってリコイル
  2. スレイブのネジ山を5/16にする

リコイルしてしまうとワイヤに戻せなくなるので後がない。製品は選び放題なのでほんとはこっちが良いけど怖すぎるのでスレイブのネジ山をどうにかする。で、製品を眺めているとアルマイトがかかっているのとそうでない製品があるのに気がつく。アルマイトがされているのは8mmで切られたネジ山がボディと一体化していて部分的に交換できない。試しにAdelinのスレイブを買ってみたけど、やっぱりボディと一体化している。残念。で、ネジ山にアルマイトのされていない頭のおかしな値段のスレイブをさらに買ってみた。これはネジ部だけがボディから外れるので...

  1. スレイブボディ側にM8でネジ山を作る
  2. プライマリカバー側に5/16UNFでネジ山を作る

そんなパイプがあれば良い...外形8mm, 内径3mmぐらいのアルミパイプ... モノタロウで探したってそんなのねーよ。

AliExpressにはそれが30cm長で売っていたのでそれを買う。 強度的にはアルミと組み合わせるとしても304ステンレスあたりの方が良いだろうけど、加工できそうにもないのでアルミ。

ブレーキフルードとエンジンオイル


もう一つ問題がある。油圧クラッチのスレイブはブレーキフルードを使うけどプライマリにはエンジンオイルが入っている。で、プライマリ内はオイルが飛び散るのでスレイブのシャフトには油がついて、それがブレーキフルードのパッキンに触れてしまう。どれぐらいやばいのかわからないが、SBR,NBR素材のOリングの話をみているとやっぱり伝わらないようにはしないと多分やばい。

スレイブの改造


頭のおかしな値段のスレイブをバラして考え込んでみる

  • スレイブに埋まるネジ山は4mmほど
  • 固定にM8(3種)のナットの高さが必要

なので10mmほどをM8のネジ山にする。

  • プライマリには15mmほどのネジ山を確保
  • 固定に5/16(UNF)ナットの高さが必要(3種が良いけど手に入らなかった...)

なので25mmほどを5/16のネジ山にする。 プラスそれぞれの側に削りしろを足してテキトーにネジパイプを作る。

パイプを切り

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ネジ山をダイスで作って

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

5/16の端に5mmほどの穴をあけ

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

内部をルーターでほんの少し削りOリングのハマる溝を作る

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

だるい... パイプが出来るだけまっすぐダイスに送り込まれるようにするのに結構工夫が必要で2本ほどパイプをダメにしてしまった。手でダイスとパイプを支えてもそりゃまっすぐにならないな...

工夫 : (垂直穴あけガイド)

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

で、これを板でダイスと共にサンドイッチする
ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

あと、スレイブにはMRCに接続するのに適当なパーツが無いので、並行ピンに2mmの穴を開けてM2.5のネジ山を作ってスレイブのシャフトが刺さるようにした。


ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB


これはやらなくて良いことだけど、横から回すのでボルト頭っぽくルーターで削ってみた。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ラジオペンチで回るよ、こんなもん。

マスターシリンダは?

スレイブのシリンダ内径が12.7mm(1/2inch?)ほどなのでそれを10mmストロークさせるとなると、1.27ccほどのフルードが送り込まれる必要がある。Adelinのマスターシリンダを見ると 14, 15, 16, 17.5, 19φが見つかる。それぞれの径でマスターシリンダ側に要求されるストロークを考えると

マスタシリンダ径 要求ストローク
14φ 8.22mm
15φ 7.17mm
16φ 6.30mm
17.5φ 5.27mm
19φ 4.47mm

どれを見ても今より重くなる傾向...まぁ仕方ない。クラッチレバーを握りこんだ時に、スレイブのピストンが動く量を考える。レバーを握りこむとマスターシリンダのピストンはだいたい10mm動くので、スレーブのピストンは12.15mmほど動く。Accossatoを入れる前の重さに戻りそう...
何れにしても14φがこの中ではもっとも要求に近いのでマスターはこれにした。

握りこむとスレイブのピストンは12mm動く...でもスレイブのストロークは10mmしかない。スレイブのストロークを確保するために少し工夫。

蓋の裏に金属板の輪っかを仕込んで

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この辺までピストンが出て来られるようにする

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蓋はここまでしか閉まらないようになる

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB


もうちょっとストローク許容長があるスレイブがほしい。

スレイブの組付

まずはプライマリーケースに刺さっているクラッチワイヤを外す。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

プライマリにスレイブを刺してみる

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タイコとMRCクラッチの位置関係はこんな感じ。スレイブのロッドが長すぎる。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB


スレイブのロッドを切る。自分はこういうのを切るのにダイヤモンドディスクをルーターで回して切っている。面取りにも便利だし。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

スレイブのロッドはクラッチを引っ張らない(ピストンがボディ内に押し込まれた状態)で、プライマリケース座面から88.5mmほど。88mmぐらい。


タイコをMRCに組んでみる。タイコ(並行ピン)の長さによりプラプラ(名前わからん)がMRCに組まれた状態なら、プライマリケースに落とす心配はなさそう。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB


スレイブを再びプライマリケースに差し込む。この時スレイブのロッドを早めにタイコに食わせて、タイコをラジオペンチでホールドしつつスレイブをねじ込むと、ロッドも一緒に回転してタイコに入っていく。タイコをちょこちょこ回転させてロッドを食わせる手間を出来るだけ減らす。あと念の為タイコにネジロックを垂らしておいた。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB


ブレーキフルードをボディに満たして

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ブレーキホースを組み付ける。
この時にスレイブボディを何かでホールドしながらバンジョーボルトを締め込まないと多分せっかく作ったネジパイプが折れてもげる。
所詮アルミパイプ。強度はないので

Hydraulic Clutch System for Buell XB


ブレーキホースの組付

ブレーキホースをクラッチワイヤ経路を使って通す。
こことか。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB



ここ

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

はバンジョーが通らないのでホースを通してからブレーキホースを組み上げる。
つまりトップブリッジとブレーキは一心同体。外せなくなる。

とおしてとおしてとおして

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

PVCとワイヤをダイヤモンドディスクで切り

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

PTFEをカッターで切る

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

コレットをハメて

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

玄能で叩き込む

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

バンジョーを差し込んでナットを締め上げる。締めていくとホースが捻れていくけど、それも込みで上手いことバンジョーの座面がマスターシリンダと合うようにどうにかこうにか締め上げていく。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

バンジョーボルト(スイッチ面倒なのでプレッシャスイッチを使った)でバンジョーをマスターに付けて終わり。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

エア抜きして


とりあえず、もうちょっとエア抜きをやってみて、クラッチ軸のマイナス回しつつレバーを握ってみてアソビをかなり追い込む。レバーにはアジャスタは無いしワイヤー途中のアジャスタも無い。遊びを調整できるのはこことタイコだけ。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

完了

とりあえず試走

中井広域農道とか回って合計70km程走ってみた。
特に問題なし。

ビューエルXB用油圧クラッチシステム / Hydraulic Clutch System for Buell XB

個人的感想として

良い点

  • クラッチスプリングそのままのダイレクト感
    ワイヤのモヤッとした感じは無くなる
  • 握り込む時の感覚は軽い
    握り切ってしまうと同じか重いかという感触

ダメな点

  • とにもかくにも整備性が極悪。 調整はメンテナンスカバーの中だけだし、トップブリッジやガイドからホースが抜けないとか売り物だったらあり得ない。
    (しかも30mmのテンショナースプリングでは整備性の改善とか言ってたくせにやったのは自分)
  • Adelinのマスターであること
    (中華と戦争にでもなったらレバーどうしよ?)

最後までやりきって見えることがある。
ワイヤのモヤッとした感じがなくなってスッキリしたけど、峠に入ると実はあまり気にしていなかったということを。
せっかく作ったからそのまま使うけど。
使えるものになっているかどうかは、次のオイル交換の時にでも確認しよう(多分オイルがネジパイプ内に入ってるだろうけど)

2020/08/31 追記
しばらく乗っていると停車時にニュートラルを出すのが難しく感じた。なのでクラッチの調整スクリューをさらに締め込んで試したところ、今度はクラッチが滑りまくり。クラッチの調整スクリューは60°ごとにしか動かせないので結局タイコで微調整する必要が出てしまった。ラジオペンチで回るよなんて書いたけど、ネジロックが結構ちゃんと利いてしまって、結局ねじ部にロックナットを追加して、タイコも組んだ状態でスパナでホールドできるよう追加工(スパナ入らなかった...)
さらに調整を加えてようやく滑りも無くきっちり切れる感じになった。14Φのマスターだと、握りきるまで全体をつかってしまうので、15Φの方がいいかも。重くなるけど。
ここまで調整しきって椿行ってみたけど自分にとってはイイ感じ。クラッチを何度も握る必要があるところ行くとだいぶ楽に感じた。